感想

ワタクシ個人の感想です。とりあえず項目別にまとめました。

 

はじめに

 「千と千尋の神隠し」を観たのは、公開からだいぶ経った11月1日でした。遅いですよね。ちょうど、千尋の興業成績が「タイタニック」を抜きそうだという頃でして、「なんでそんなに客が入るんだ? そんなにイイのか? ぢゃあ観に行ってやるか。」といったスタンスだったんですが、・・・観たら、見事にハマっちゃいました。

 97年の「もののけ姫」がどうにも気に入らなくて、それが元で当時入っていたファンクラブ(黙認)を辞め、宮崎アニメからも遠ざかってしまいました。
 「もののけ姫」の話が重くて楽しめないのがつらく、それ以上に、
この話をまるで「ありがたいお説教」のように崇めたてまつる観客が多いという現象が個人的に許せなかったんです。劇場版の「ナウシカ」と同じですよ。なにも(どっかの宗教団体でもない)一般の観客向けにアニメでこんなのやらなくてもいいのに!
 宮崎さんは昔から「楽しいマンガ映画を作るべき云々」といった主旨の発言をしていたのに「もののけ姫」を作り、「自分はアニメの職人にすぎない」とか言ってたのに、各マスコミ上であたかも「文化人」を意識したかのような発言・・・。なんかがっかりして、宮崎アニメから遠ざかってしまいました。

 「千と千尋の神隠し」を作るという情報が流れた時も、「結局映画作るの辞めてないじゃん。それに一体そのヘンな時代がかったタイトルは何だよ。」 と思ったくらいでした。

 

嬉しい驚き

 TVCFがだいぶ長い期間に渡って、バージョンを変えながらもばんばん流れるのには「金あんなあ。」とか思ったし、LAWSONにゆくと、くどいくらいに主題歌流していろんなもの売ってるしで、告知力はずいぶんあったように思います。劇場での予告編は第一弾の怖いヤツは見ました。こりゃ怖くてお子様にはダメなんでないかい?と思ったもんですが。
 でもはじめは観に行くつもりがなかったので、当然記事類や特番のチェックもしてなくて、唯一「マガジン」の特集だけが予備知識(笑)でした。今でもこの「マガジン」は手元にあります(笑)。

 この映画の封切り日7月20日は、朝から勉強したり遊んだり飲んだりで忙しかったもんでよく覚えています(笑)。この日に限らず、この年の夏はよく遊んだなと。映画なんか観にいってられっかっていう感じでした(笑)。この時期に「千尋」を観ていたら、ここまでハマる事はなかったと思います。
 でも夏が終わって、9月に例のテロ事件、そしてその後のアフガン情勢と、テレビも新聞も暗い話題ばかりで、ちょっとの間でもそういうものから逃れたい、何か映画でも観ようかなと思って、じゃあまだ「千尋」観てないからこの機会に観ようと。

 観に行ったのは公開から3ヶ月以上経った平日の初回、それでもお客は半分くらい入ってました。「もののけ姫」みたいにまた難しい事をお説教されるんじゃないかと思っていたら、そうじゃなかった、それどころか楽しい冒険活劇かつ少女マンガなお話でビックリ。まったく期待してなかっただけに、嬉しい誤算というか、「メチャクチャいいじゃん」。見事にハマりました。

 このあと日と場所を変えて2回観に行きましたが、そのうちで印象的だったのは、私の後ろの席に初老のご夫婦が座っていたんですが、上映後に旦那さんが「面白かったなあ・・・」とひとりごちた事です。お二人とも、本当に満足そうでした。 

 

映画について

 映画そのものについては、お話が深刻になりすぎず、とにかく「楽しめた」のが個人的にとても嬉しかったです。昨今の「話に救いがなくて、観客を悲しませて泣かせる映画」が大嫌いなもんで、余計に。
 予告編でビビらせといて、でも実は正統派ファンタジーで冒険活劇で少女まんが風味な宮崎アニメだった!これが嬉しくないはずないでしょう(笑)。

 登場人物がよかった・・・千尋、動いたらとってもカワイイじゃないですか(笑)。途中からもう宮崎ヒロインになっちゃうし。アニメはやっぱり「動いてナンボ」ですよね。ハクも釜爺もリンも優しくて魅力的でしたし、ハエドリと坊ネズミは、観る前は「子供に媚びを売ったような設定でヤだな」と思ってたけど、実にマヌケでいい味出てて、そこが可愛らしく感じました。

 美少年が出てくる宮崎アニメなんて初めてですよね。これまで少年(一部オジサン達)の憧れをかきたててきた、いわゆる「宮崎ヒロイン」に代わって、今度は美少年を出して少女(一部オバサン達)の憧れをかきたてようという・・・新しい顧客開拓が見事に成功したというか(笑)。とにかく、女の子にすごい人気ですね。やるなあ、宮崎カントク。

 ハクと千尋の恋愛物として女性の人気が異常に高いですね。女性が作った同人誌・ホームページがとにかく豊富で、いくらでも楽しめますし。
 映画が語り残した部分が多いというか、同人的に大変扱いやすいがために、宮崎アニメとしてはかつてなかった程の盛り上がりを見せています・・・「千尋」のオンリーイベントが開かれてしまう位に。

 お話は、せっかく仲良くなった油屋のみんなや、ハクと最後にお別れしなきゃいけない、それがとっても切ないですなー、切なすぎ。
 せつない、せつない。切なすぎて泣いてしまった女性ファンも多いことでしょう。

 ストーリーは、いろんな要素を詰め込んでおきながら、反面わざとはしょった部分が多くて、逆にそれが観る者の想像をかきたててくれる、そこがイイんだなと思います。 

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